不安を取り除く方法

人間いろいろ、アレコレ不安になるものです。

たとえば、お金がなければ、来月再来月の支払いが不安になります。仕事がなかれば不安になります。恋人がいなければ不安になります。

ですが実は、お金が貯まっても不安になります。仕事があっても不安になります。恋人がいても不安になります。

 

 

ぼくは自営業をしておりますが、開業当初から比べると売上もだいぶ大きくなりました。

しかし開業当時と、不安感は変わらないとあるとき気づきました。むしろ大きくなっていた。

ぼくの不安はこんな感じです。

「また、月収7万円の生活には戻りたくない」

そう思っている自分に気づいたとき、きっとこのまま、年収何千万円・売上何億円になっても「この貯金を失いたくない」とか本気で不安がるのだろうと気づきました。

 

もしあなたが今、極貧生活を送っているのだとしたら「そんなの贅沢な不安だ」と一笑に付すかもしれません。

が、当事者には『贅沢な不安』なんて感じられないんです。

お金がなかったころの不安も、お金が貯まってからの不安も、いまあなたが感じている不安と変わらない『痛み』が伴うんです。

だからあなたがこれから『お金持ち』になっても、『貧乏のころ』と同じくらい『不安の痛み』を感じることになります。

 

この連綿とつづく負のスパイラル、どうにかできないものでしょうか?

 

結論からいえば──『不安を消そう』とするのではなく『不安を受け入れる』ことが重要だと思います。

残念ながら不安は消せません。悟りでも拓けば別でしょうが。

だから無駄なあがきはやめていきませんか?

不安を消そうとするのではなく、不安と上手くつきあっていきませんか?

 

では『不安を受け入れる』とはどういうことか?

それは『不安は肯定的な感情である』と知ることです。

知ること。それだけです。

 

アメリカ発の自己啓発書は、よく「不安を感じたら、もっと強く信じなさい!」といいます。

しかしそれは、宗教が根底にある場合の方法論だと思うんです。宗教観を持っている人なら『信じなさい』といわれるだけで、脳内になんとかホルモンがドバッと出てきていい気持ちになれる──のかもしれません。

ですが日本人は『強く信じる』ことなんてできません。そもそも『強く信じる』ということがどういうことなのか、理解できますか?

毎晩、ウンウンうなりながら「わたしは不安じゃない。不安じゃない。わたしはハッピー、とてもハッピー!」と何度も念じていればいいのでしょうか?

 

 

ぼくも若かりし頃、こうやって『強く信じよう』と思って、いつ何時もウンウンと念じてました。

その結果、どうなったか?

『もっと強く念じねばならないような出来事』が、どんどん引き寄せられてきました(ToT)

なぜか?

引き寄せの神様がいるとしたら、きっとこのように解釈するはずです。

「彼は、いま、とても強く念じている。きっと、もっと強く念じたいだろう」

ということで、ぼくは、いろいろ悲惨な出来事を与えられ、もっと強く念じなければならなくなる、という寸法です。

 

まずは、『不安は悪いものである』という思い込みをやめましょう。

不安は、悪いものではありません。いらないものではありません。人間が生きる上で、必要不可欠なものです。

人間がここまで繁栄できたのは、不安のおかげなのですから。

人間は、身体能力が脆弱だったにもかかわらず──一対一ではライオンには到底敵いませんが、武器を取り、徒党を組むという臨機応変さを獲得したからこそ、地球上で最も繁栄できた動物になったわけです。ライオンより猿のほうが繁栄したのです。

「肉を食いたい。でも、普通に戦ってはライオンに勝ち目はないだろう」という不安があったからこそ、いろいろ工夫したのです。

つまり不安は、人を行動させるための、それもただの行動ではなく、創意工夫させるための原動力だったのです。

不安とは、エネルギーなのです。

これをぴったりいい与えた故事があります。

曰く『背水の陣』。

 

『不安は悪い感情ではない。必要な感情だ』

ということを知れば、無理に不安を消そうとすることもなくなります。無理がなくなれば、無理のない状況が引き寄せられます。

『不安は単なるエネルギー』と知るだけでいい変化が起きてきます。ぜひ覚えておいてください。