仕事の『億劫』を解消しよう テクニック編

さぁ仕事をしようと思ったとき、あるいは勉強しようと思ったとき、どうにも億劫に感じることはありませんか?

毎日億劫を感じながら仕事していては、いい出来事を引き寄せられませんから、今回は、仕事前の億劫解消を考えてみましょう。

 

 

◆億劫でない仕事があることを発見

たとえばぼくは、デザインしたり執筆したりしていますが、新規のデザインや執筆は、十年やり続けても億劫に感じました。

好きで始めた仕事なのに、毎回毎度「はぁ……」とため息をつきながらやる始末。

でも、やっているうちに気分が乗ってきて楽しくなります。そして終わったときが気分最高潮! だから懲りもせず次の仕事も受けるわけですが……次の仕事を始めようとすると、奈落の底に叩き落とされるわけです。

この気持ちの高低差、なんとかならないものかと思っていました。

 

『億劫をなんとかしたい』という意識を持っていると、いろいろな発見をするようになります。

ぼくは、『億劫でない仕事』があることに気づきました。

それは、同じデザインのページを量産したり、慣れ親しんだ作業をしているときなどです。

つまりルーティンワークです。決まり切った流れのある仕事だと、それほど億劫でもないことに気づきました。

 

であるならば、あらゆる仕事をルーティン化できないものか?

それでいてクリエイティビティが失われないのであれば、どんな仕事も億劫にならないのではないか?

と思うようになりました。

 

◆ルーティンワークとは悪い仕事ではありません

ルーティンとは『同じようなコトを繰り返し行うこと』です。ビジネスではとかく悪い意味に使われがちですが……ルーティンは、悪いことばかりではありません。

人間は、単調なことをリズミカルに淡々行うことに、一種の快楽を覚えるようにできてます。そのもっともたる現象が瞑想です。

瞑想のやり方は様々にありますが、基本的には、心の中でマントラを淡々と思うだけです。コレって究極のルーティンです。たったそれだけで、意識が心地よい状態になっていくわけです。

この瞑想状態を、仕事の中にも取り入れることができるのなら、毎日の仕事がとても心地よくなる、という寸法です。

 

◆ルーティン化=テンプレ化=文章化

ではルーティンを作るにはどうすればいいか?

それはテンプレートを用意しておくことです。ひな形・手順書です。
つまりはあらゆる仕事を文章化させておくということです。

そこで、まずは単純作業系はすべてテンプレ化させました。

ページ作成手順から始まり、誤字脱字等の見直し手順に至るまで、あらゆる作業をテンプレ化したのです。

そうすると、億劫な気持ちが消えるのはもちろん、ほかに2つのメリットありました。

  • とにかく仕事が早くかつ正確
    あらゆるクライアントから早くて正確という評価を得ました。体感値ですが、プロの2倍速、シロウトの4倍速くらいで仕事してますでしょうか?
    その結果、時間に余裕ができ、利益率も改善されました。
  • 人への引き継ぎが簡単に
    いわゆるマクドナルド化。単純作業なら、未経験者でさえ、数日で諸作業ができるようになりました。
 

 

そんなわけで、テンプレ化は想像以上の効果を発揮しました。

そうしてぼくは、いよいよ、一見するとテンプレ化できなさそうな仕事にも適応させはじめます。

 

◆クリエイティブワークをどうやってテンプレ化するか?

そもそも論として、仕事は、始めるときがいちばん億劫なのです。

この初動を乗り切れば、あとは案外、サクサク進められます。

だから、テンプレート化できないような仕事は、初動をテンプレ化させればいいわけです。

 

たとえば、ぼくが原稿を書くときは、その日の書き始めは喫茶店に行くようにしています。

喫茶店に行くことは考えなしにできますから、ルーティンです。なので「どこの喫茶店にいこうか?」と迷わないことが大切です。

喫茶店に入ってMacを開いたら、必ず同じ作業から入ります。

  • 執筆の心構えを見返す。
  • ファイルを開く or 作る。
  • (書きかけ原稿があるなら)原稿をぼーっと眺める。
  • (書きかけ原稿があるなら)原稿をざっと読んでみる。
  • 読み終わったら、箇条書きで書いてみる。
  • 箇条書きを膨らませていく。

このルーティンをこなせば、あとはつらつらと書けるようになります。

『執筆の心構え』とは、原稿を書きやすくするための心構えです。自分自身が、そう考えることで気持ちがラクになるようなことですね。本稿の趣旨ではないので割愛しますが、『執筆の心構え』自体がテンプレ化です。

 

最近はだいぶ減りましたが、デザインの仕事をたくさんやっていたときは、こんなテンプレを作ってました。

  • 画面サイズを決める
  • レイアウト枠を描く
  • レイアウト枠のテキストを入れてみる、または文字数を決める

画面サイズやレイアウトは仕様のようなものなので、考えなしに、手を動かすだけで作業できます。いきなりデザイン全部を考えるのではなく、考えなしにできるところから入るとすごくラクでした。そして淡々と手を動かしていると、デザインが見えてくるわけです。

 

いかがでしょうか? 以上はぼくの例ですので、執筆やデザインをしない人には当てはまりませんが、この事例から、自分なりのテンプレートを書いて頂ければと思います。

テンプレ化の要諦はこうです。

『クリエイティブな仕事にも、必ず、考えなしにできる作業があるので、『考えなしにできる作業』を抽出し、文章化させておく』

文章化させるのがポイントです。人は、言葉にすることで行動や思考が固まっていきますので。文章化といっても、自分自身がわかるだけの箇条書き・メモ書きでかまいません。

仕事始めは、テンプレ化ファイルを開くところから始まるわけです。

 

◆まとめ

億劫な仕事を、億劫がらずに行う秘訣は、まとめるとこうなります。

  • いきなり考えようとするから億劫になる。
    人間、考えるより体を動かしたがラクなのです。だって、ノッパラを走り回っている時代の方が圧倒的に長かったんですから。だからいきなり考えてはいけません。
  • どんな仕事も、初動は体を動かすようにする。
    スポーツをしなさい、といっているわけではなりません。喫茶店に行くことも『体を動かす』ですし、マウスをクリックするのも『体を動かす』です。
    体を動かすから、考えが浮かんできます。歩くとアイディアが出てくる、という理屈と同じですね。
  • 考えなしに体を動かす『作業』から入るために、テンプレを用意する。
    いきなり考えるのを防止し、考えなしに体を動かすために、テンプレを用意するわけです。テンプレに沿って作業すれば、考えることもなくなりますし、自然と体が動きます。


こんな感じで、あらゆる仕事をテンプレ化すれば──

  • 仕事始めの億劫が解消。
  • 仕事が早くなる。
  • 他人の引き継ぎ時も簡単になる。
  • 時間ができる。
  • 利益率もあがる。

──と一石五鳥!

そうして、日々の気持ちがよくなって、良い出来事も引き寄せられるわけですから、その効果は計り知れません。ぜひ試してみてください。

 

次回は、『億劫』の本質を突っ込んで考えてみたいと思います。

 

次のページへ >>