引き寄せのエネルギーとは何か? 解放するってどういうこと?

引き寄せの法則は『潜って放つ』ことが基本中の基本です。

意識の奥に潜ってよいエネルギーを掘り起こし、掘り起こしたそのエネルギーを自分の周囲に解放すること──これが引き寄せの法則なのですね。

そのための方法論が『いい気分でいること』です。だから『いい気分でいれば、いい出来事を引き寄せる』とは結果を見ているに過ぎず、その仕組みを理解していないと、いまいち腑に落ちてきません。

ということで今回は、引き寄せのエネルギーと、それを解放するとはどういうことかについてお話しましょう。

 

 

引き寄せのエネルギーとは何か?

引き寄せのエネルギーとは、感情のことです。

これは別に引き寄せに限らず、人の感情はどんなときにでもエネルギーになります。

感情を生成するとき、脳は実際にたくさんのエネルギーを消費していますし、おそらく、今後、科学がもっと精妙になってくれば、感情を抱くだけで脳からエネルギーが解放されていることを計測できるようになると思います。

つまり感情とは、電気と同じように、物質的なエネルギーなのですね。

ですが小難しく考えなくても、美味しいスイーツにはついつい手が伸びるように、感情は、人を動かすエネルギーであるわけです。

引き寄せ的に言えば『いい気分』がエネルギーということですね。

そして『いい気分』というエネルギーは、自分を動かすエネルギーになるのはもちろん、幸運を向こうから引き寄せるエネルギーにもなるわけです。

ではどうして、幸運を引き寄せるエネルギーとなり得るのか?

なぜなら、いい気分は人伝いに伝播していくからです。

 

 

感情は、人伝いに伝播していく

感情は伝播します。

これも小難しいことを考えずとも、人と相対していたらすぐ分かると思います。

上司がイライラしていたら、なにも言われていないのに「ああ、今日は不機嫌そうだ。触らぬ神にたたりなし」とすぐ判断できることでしょう。

逆にニコニコしている人は、つねに魅力的です。ハリウッド俳優のようなイケメンでなくとも、なんか愛想のいい人というのはそれだけで人気者です。もちろん、そのニコニコが演技ではなく、心の底からニコニコしている必要がありますが。

このように、人の感情は伝播していくのです。これがいわゆる『引き寄せエネルギーの解放』です。

よいエネルギーを自分から解放すれば、つまり自分がいい気分でいるだけで、そのいい気分は人に伝わります。必ず。

そうすると、相手はあなたによい印象を持ちます。

考えてもみてください。この世知辛い(と思われている)先進国ニッポンにおいて、いつも朗らかにニコニコしている人は、それだけで希な存在です。希な存在ということは魅力的に見えるということです。

あなたの魅力がましているわけですから、異性に声をかけられたり、良い仕事が舞い込んだり、不思議な縁が繋がったりするのは当たり前なのですね。

幸運とは人伝いにやってくるわけですから、その導線をぴっかぴかにしておけば、自ずと幸運は引き寄せられるのですね。

導線をぴっかぴかにしておくための方法が『いい気分』であり、そのためには、良いエネルギーをあなたから解放し続けておけばいいわけです。エネルギーの解放と書くと難しく聞こえますが、つまりは『いい気分』でいればいいだけです。

 

どうすれば、いい気分でいられるか?

とはいえ、四六時中常にいい気分でいるというのは、人間、なかなか難しいかもしれませんね。

テクニック的には、マンガを見たり、映画を見たりするのが即効性ありますね。物語というのは、人の感情を一瞬で変化させるためのツールだとぼくは捉えておりますので。

その他、いい気分になるための方法論はこのブログでもいろいろ書きましたし、ぼくの先生の書籍でもたくさん紹介されていますのでそちらをご参照ください。今回はエネルギーの解放についての話ですので、もうちょい本質的なことを言っていきましょう。

 

よいエネルギーを常に解放し続けるため何よりも必要なのは、メタ認知です。

メタ認知とは、平たく言えば『自分の感情を客観的に感じることができる能力』です。

たとえば、自分の子供がぐずってて、ものすごく腹立たしいとき。そんなときでも「ああ、わたしは今怒っているな。どうしてこんなに怒っているのだろう?」と考えられる認知能力がメタ認知です。これができないと、子供はぐずり続け、母親は怒り心頭。いわば『感情に飲み込まれている』状態です。

メタ認知の不思議なところは、常に冷静であれと言っているわけでないところ。感情は、ものすごく起伏しているのです。すごく怒っていたり、すごく喜んでいたりするのに、頭のどこか一部が冷静である、というそんな状態です。

だから冷静になるというよりも、自分の感情をより味わっている状態、といったほうが正しい。

映画だって、スクリーン越しに見ているから味わえるわけで、もし自分が本当にエイリアンに遭遇したり、恐竜に追われていたりしたら楽しむどころではありませんよね? これと同じことなのです。

 

以上から、メタ認知は、引き寄せの法則を活用する上で非常に重要であるとぼくは考えています。

メタ認知はスポーツのようなものなので、練習を繰り返すことによって習得できるようになっていきますし「ここまでやれば習得済!」というようなこともありません。

練習方法は、後述の瞑想が一番よいと思いますが、まずは、『メタ認知』ということばを忘れないようにしてください。

皆さん今は冷静ですから「怒りに飲み込まれないようにすればいいのね?」と理解してますが、実際に腹立たしいことが起こったとき、メタ認知のことなんてすっかり忘れてますから(^^;

メタ認知という言葉を覚えておくだけでも、今後の感情の感じ方がずいぶんと違ってくることと思います。

とにもかくにも、感情とは、『自ら望んで感じるモノ』であります。勝手に発散されるものではないのですね。これは、精神科医のアルフレッド・アドラーも言っていて、『感情には目的がある』ということと同じです。(アドラーについてはこちらのエントリーにて)

 

嫌な気分の時はどうすればいいか?

では逆に、嫌な気分になってしまったときはどうすればいいでしょうか?

つい怒ってしまったり、落ち込んでしまったり、気分が優れないときは誰しもあることと思います。

でも、嫌な気分になったからといって、すぐさま嫌な出来事を引き寄せるわけではありません。

嫌な気分を周囲に解放してしまうから、嫌な出来事を引き寄せるわけです。

これは上記でお話しした理屈と同じですね。あなたの嫌な気分が人伝いに伝われば、いずれ、嫌な出来事を引き寄せてしまうことでしょう。

けれども、嫌な気分を解放せず、自分の中に止めておく分には、原理的には嫌な出来事は引き寄せられません。ですが人間、いい気分も嫌な気分も、押しとどめておくことができないんですね。どうしても漏れてしまうんです。上司は何もいっていないのに、その日の上司の気分を一瞬で判断できるように。

だから嫌な気分を抱くこと自体は構わないのですが、抱いてしまったら、周囲に漏らさないようにサッサと処理しましょう、というお話なのです。

 

嫌な気分もエネルギーです。

このエネルギーは、例えるなら原発です。

原子炉の中で核反応させておく分には、クリーンで莫大なエネルギーを省コストで生み出せますが、原子炉からこぼれたら大変なことになってしまったわけです。

同じように、嫌な感情も、あなたの心の中だけで反応させておければ莫大なエネルギーになるのですが、心からこぼれたら大変な影響を及ぼします。嫌な気分は周囲に伝播し、人伝いに、嫌な出来事が引き寄せられてくることでしょう。

こうならないためにはどうすればいいのか?

エネルギーを適切に使って、発散すればいいわけです。

つまり、『いい気分エネルギー』は外へ外へと解放し、『嫌な気分エネルギー』は、内へ内へと発散させればいい。

発散とは、つまり使い切ってしまいましょう、ということですね。

嫌な気分は、自らが行動するためのエネルギーになります。

人間がまだお猿さんだったころ「飢えは嫌だ!」と強烈に嫌な気分になったからこそ狩りに出かけ、農耕を始め、貯蓄を思いついたわけです。

現代人も「みじめな思いは嫌だ!」と思うから、嫌々でも会社に通って、労働に従事するわけです。お金がなくなったら、このニッポンにおいては飢えて死ぬことはなくても、美味しいものは食べられないし、楽しみも得られないので、みじめな気持ちになりがちですからね。

つまり嫌な気分とは、飴と鞭のうち『鞭』なのです。『行動する』というのは実は莫大なエネルギーが必要なので、『飴』よりも『鞭』のほうが行動を駆り立てるのです。

嫌な仕事するより失業のほうがもっと嫌だから、会社に通うわけです(笑)

でも、この嫌な気分エネルギー。せっかくの莫大なエネルギーなのですから、もうちょい有効活用してみましょう。そのためには飴と鞭の『飴』を用意してあげればいいのです。

『飴』とは、いわば未来の希望です。あなたの理想とする未来のことです。

それを、イメージを使って夢想します。素敵な旦那さんを得ることかもしれませんし、起業して会社を大きくすることかもしれません。それは人それぞれですが、いすれにしても、素敵な理想の未来を想像して、それを堪能してください。

ひとしきり理想を味わったのなら、今現在の状況を振り返ります。

どうでしょう? ゲンナリしますか?

このゲンナリ感が大切なのです。そしてそのときすかさず「どうすれば、今の状況から理想の未来にいけるだろうか?」と自問自答しましょう。

ゲンナリ感というのは、いわばギャップです。現実と理想のギャップ。このギャップには喪失感が伴いますので、とかく悪者にされがちですが、実は、原発のように強力なエネルギーなのです。

人は、喪失感という嫌な気分を感じれば感じるほど、行動に駆り立てられます。それは原始人から脈々と受け継がれてきた人間の本性なのです。飢えて死ぬという強烈な失望感、というより飢餓感があったからこそ、人は、死ぬかもしれないジャングルに出かけたのです。

この原始的なエネルギーを上手く使えば、発散されて、周囲に漏らしてしまうこともなくなります。

逆に『目標に向かってがんばってる自分』が好きになって、いい気分になります。そのいい気分は、ぜひ、周囲に解放しましょう。

こうなると、『嫌な気分のエネルギー』でがんばり+『いい気分のエネルギー』で引き寄せ=夢を叶えるための思わぬ幸運が引き寄せられるようになってきますよ。

もし、行動に駆り立てられるまでのエネルギーがないというのなら、じつは、それほど嫌な気分でないか、理想の設定が間違っているかのどちらかになります。おそらく、理想の設定が間違っているのでしょう。

『自分には到底達成できない』と思っていることを理想に掲げているか、『実は大してほしくもないモノ・コト』を理想に据えているかのどちらかだと思いますので、まず、理想を見直してみてください。

 

意識の奥底には、蜜のような気分が眠っている

冒頭に、"引き寄せの法則は『潜って放つ』こと"だと書きました。

いままでお話ししてきたことは『放つ』こと、つまり解放することが中心でした。

いい気分になることも潜っているのですが、それは浅い潜りです。海に例えるなら、素潜りできる程度といったところ。

より深く潜ろうと思うなら、酸素ボンベはじめいろいろな装備が必要になることでしょう。

その装備が、瞑想にあたります。

 

人間の意識の奥底には、まるで蜜のような、とてもいい気分が眠っていると言われています。

ぼくも毎日2〜3時間は瞑想していますが、確かに『あっち』に行けばとんでもなくいい気分があるのだろうな、という感覚になる程度には理解するようになりました。とてもいい気分の残り香程度は感じていると思えます。

これが分かるようになると、先にお話ししましたメタ認知も自然と習得できるようになります。

瞑想していても、腹立たしいことはあります。ですが、心の奥底に『とてもいい気分』というベースができあがっているので、怒っていても揺らがないのです。

怒っている自分を認知できているから、「ああ、怒っているな」と心のどこかで分かっているから、例え声を荒げようとも、誰かとケンカしても、最終的には丸く収まるわけです。まぁここ数年は、声を荒げて怒るようなこともなくなりましたが。

それもこれも、心の根っこに確固たる土台ができあがっているからこその、安定感なのですね。

土台ができあがっているというか、そもそも土台があることに気づく、と言った方が近いでしょうか。

「常に神様が見守ってくれている」という感覚は、この土台があるかどうかを実感しているかどうかなのです。土台が『見えない』のに、いくらクチで「神様が〜」といっても意味がないのですね。

とにかく実感が大切で、この実感を得るためには、さすがに、書籍やブログなど字面を読んでいても始まりません。スポーツに例えるなら、書籍もブログも『ルールブック』なのです。どんなにルールを覚えても、練習や試合をしなくては、スポーツは上手くなりませんよね。

引き寄せもコレと同じ。書籍やブログで『ルール』を学んだなら、練習は瞑想です。そして実生活が試合というわけ。いくらがんばっても試合に勝てないなら、練習が必要なのはいうまでもありません。

 

引き寄せの法則関連書籍がおしなべて瞑想を勧めるのも、意識の奥底に『すっごいいい気分』が眠っているからこそなのです。表現こそ違いますが、つまりはそういうことです。

心の奥底のいい気分をサルベージして、自分の周囲に解放してあげれば、周囲の人は『味わったこともない気分が心の奥底に存在している』なんて知りませんから、そのエネルギーをあなたが解放してあげるだけで、人伝いにすごいエネルギーはどんどん拡散し、その結果、あなたのもとに幸運が引き寄せられるのは、もはや当然の帰結なのですね。

瞑想については『引き寄せの法則は、なぜ瞑想を勧めるのか? 』のエントリーもご参照ください。

そしてぜひ、あなたも、あなたの周りの人たちもよいエネルギーに囲まれて、毎日を充実させてください。